「自動返信メールが届かない!」って焦ることありますよね?
WordPressでフォームを使ったメールが届かない問題、意外と多くの原因があります。
ここでは主な原因と解決方法を簡単にご紹介します。
WordPressでメールを送信するプラグイン
フォームを作成して、申し込みや登録を受け付けた場合に自動返信メールを送ることは多くあると思います。WordPressでフォームを作成し、メール設定を行うために使用するプラグインは大きく以下の2つがあります。まずは、これらのプラグインの概要と特徴について説明していきます。
1. 「Contact Form 7」
Contact Form 7は「世界中で愛されている超定番プラグイン」です。
初めての方にも使いやすく、拡張性も高いので幅広いユーザーに支持されています。
- 直感的にフォームを作れる
- アドオンが充実しており、欲しい機能はだいたい追加できる
2. 「MW WP Form」
MW WP Formは「シンプルでカスタマイズしやすい!」が特徴の日本製フォームプラグインです。
日本語環境に最適化されていて、柔軟に使えるのが魅力。
- カスタマイズの自由度が高く、デザインや動作を細かく調整できる
- データ保存が可能で送信内容を管理画面から確認可能
MW WP Formは2022年以降、開発とサポートが終了しています。
そのため、今後のWordPressのアップデートやPHPのバージョン変更による不具合が発生しても対応されない可能性があります。新規導入を検討している方は、代替プラグインの利用も検討してください。
”自動返信メールが届かない” はまずここを確認!
1. メールサーバー側の確認
- メールアドレスが正しく構成されていない
- SPFレコードやDKIMレコードが設定されていない
2. サーバープロバイダの問題
- メールがスパムフィルターに引っかかっている
- ホスティングサーバーの設定に問題がある
3. MW WP Form / Contact Form 7 の設定確認
- 必須項目が漏れてないか
- 送信先のメールアドレスが間違っていないか
4. WordPress側の確認
- サイトのデフォルトメールアドレスが正しいか
- PHPのmail()関数が正常に動いてるか
5. 別のプラグインとの互換性確認
- 最近追加したプラグインが問題を起こしていないか
- 一時的に無効化して問題が解決するか確認
解決方法 : プラグイン「WP Mail SMTP」をインストール
基本的にデフォルトではPHPのmail()関数を使用してメールを送信しますが、この方法にはいくつかの制限や問題があります。それが原因でメールが送信できないケースがあり、「WP Mail SMTP」のようなプラグインを導入する必要が生じます。まずはその理由から説明していきます。
1. PHPのmail()
関数の制限
- サーバー設定依存
mail()関数は、サーバーのsendmail
設定に依存して動作します。多くの共有ホスティング環境やローカル環境では、この設定が正しく構成されていないことがあります。 - 信頼性の低さ
mail()関数を通じて送信されたメールは、SPFやDKIMといった認証情報が不足しているため、スパムフィルタに引っかかりやすくなります。
上記のような理由からWPで自動返信メールを送信する際に、正しく認証されずメールが送られないといった問題が出てきてしまいます。
2. そもそもSMTPって何?
SMTP(Simple Mail Transfer Protocol)は、メールを送信するための通信プロトコル(規約)です。インターネット上でメールをサーバー間でやり取りする際に標準的に使用される仕組みで、メール送信に関わる基本的な手順やルールを定めています。
例えで説明すると…
SMTPは、郵便局での手紙の送信作業に似ています:
- 送信者が手紙を作成(メール作成)。
- 手紙を郵便局に持ち込む(SMTPサーバーに送信)。
- 郵便局が宛先を確認して配送先に送る(中継)。
- 受取人が手紙を郵便受けから取り出す(受信者サーバーで管理)。
3. SMTPの利点
「WP Mail SMTP」を使うと、SMTPを通じてメールを送信するように設定できます。
SMTPには以下の利点があります。
- 高い送信成功率
GmailやAmazon SESなどの信頼できるメール送信サービスを使用することで、メールの到達率が向上します。 - 認証サポート
SMTPは認証(ユーザー名とパスワード、OAuthなど)を通じて安全にメールを送信します。 - エラーメッセージの詳細
SMTPでは、メールが送信されなかった理由を詳細なエラーメッセージとして確認でき、トラブルシューティングが容易になります。
4. WP Mail SMTPが解決する問題
WP Mail SMTPプラグインを使用すると、以下のような設定が簡単に行えます。
- SMTPホスト(例: smtp.gmail.com)
- ポート番号(通常は587または465)
- 暗号化方式(TLSまたはSSL)
- メール送信元アドレス(SPFやDKIMに準拠)
- 認証情報の入力(ユーザー名とパスワード、APIキーなど)
これにより、メール送信が信頼できる形で行われ、ユーザーに確実に届けられるようになります。
自動返信メールが送信されない、受信できない場合はこの手順で確認してエラーを解消しましょう。
y.kobayashi
2025.01.07この記事をシェアする
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