WordPressでオリジナルテーマを開発したり、
カスタマイズしたりする際に欠かせないのが「テンプレートタグ」です。
この記事では、よく検索されるWordPressのPHPコードをピックアップし、
「どんなときに使うのか?」「具体的なコード例」「注意点」までセットでわかりやすく解説します。
これからテーマを編集・制作したい方、PHPコードの意味を理解したい方は必見です。
オリジナルテーマの作成方法はこちら👇
- 1 タイトルや本文を表示したいときは?
- 2 一覧ページで抜粋を表示したいときは?
- 3 投稿日時を表示したいときは?
- 4 投稿のカテゴリーやタグを表示したいときは?
- 5 ページに全カテゴリーを一覧で出したいときは?
- 6 特定条件で記事一覧を出したいときは?
- 7 表示しているページの種類で処理を分けたいときは?
- 8 カスタムフィールドの値を表示したいときは?
- 9 ACF(Advanced Custom Fields)を使って値を表示したいときは?
- 10 共通するコードをパーツ化して読み込むには?
- 11 ヘッダーやフッターを読み込むには?
- 12 テンプレートコードの早見表
- 13 まとめ
- 14 この記事の振り返りFAQ
- 15 関連リンク
タイトルや本文を表示したいときは?
1. the_title()
- どんなときに使う?
投稿・固定ページのタイトルを表示したいとき。 - 注意点
ループの外で使う場合はget_the_title()を使いましょう。 - コード例👇
<h2><?php the_title(); ?></h2>

2. the_content()
- どんなときに使う?
投稿や固定ページの本文を表示したいとき。 - 注意点
自動的に<p>タグが追加されるため、CSS調整が必要な場合も。 - コード例 👇
<div class="entry-content"><?php the_content(); ?></div>

一覧ページで抜粋を表示したいときは?
3. the_excerpt()
- どんなときに使う?
トップページやカテゴリーページで、要約文だけを見せたいとき。 - 注意点
抜粋が未設定だと、自動生成されます(HTMLタグなし)。
the_excerpt(); は自動的に <p> タグを付与します(フィルターで変更可) - コード例👇
<p><?php the_excerpt(); ?></p>
<!-- 文字数制限をかける場合 (100文字以上で...とする) -->
<p><?php echo mb_strimwidth(get_the_excerpt(), 0, 100, '…', 'UTF-8'); ?></p>
投稿日時を表示したいときは?
4. the_time()
- どんなときに使う?
投稿された日時を表示したいとき。 - 注意点
更新日を表示したい場合は the_modified_time() を使用。 - コード例👇
<time><?php the_time('Y年n月j日'); ?></time>
投稿のカテゴリーやタグを表示したいときは?
5. the_category()
- どんなときに使う?
投稿に設定されたカテゴリ名を出力したいとき。 - 注意点
リンク付きで出力される。カスタム整形したい場合は get_the_category()。 - コード例👇
<div class="post-cat"><?php the_category(', '); ?></div>
<!-- カスタム整形したい場合 -->
<?php
$tags = get_the_tags();
if ( $tags ) :
?>
<ul class="post-tags">
<?php foreach ( $tags as $tag ) : ?>
<li class="tag-<?php echo esc_attr( $tag->slug ); ?>">
<a href="<?php echo esc_url( get_tag_link( $tag->term_id ) ); ?>">
<?php echo esc_html( $tag->name ); ?>
</a>
</li>
<?php endforeach; ?>
</ul>
<?php endif; ?>
- どんなときに使う?
投稿に付けたタグを一覧表示したいとき。 - 注意点
タグが未設定の場合、何も出力されません。 - コード例👇
<div><?php the_tags('タグ: ', ', '); ?></div>
ページに全カテゴリーを一覧で出したいときは?
7. wp_list_categories()
- どんなときに使う?
全カテゴリーをリスト表示したいとき(サイドバーなど)。 - 注意点
自動で <li> が出力される。HTML構造とCSSで整える必要あり。 - コード例👇
<ul><?php wp_list_categories(['title_li' => '']); ?></ul>
8. wp_tag_cloud()
- どんなときに使う?
タグの人気度に応じて大きさを変えて表示したいとき。 - 注意点
サイズ感の調整はCSSや引数で行う。 - コード例👇
<div><?php wp_tag_cloud(); ?></div>
特定条件で記事一覧を出したいときは?
9. WP_Query
- どんなときに使う?
カスタムループで投稿を任意の条件で取得したいとき。 - 注意点
wp_reset_postdata() を必ず使ってグローバル状態を戻すこと。 - コード例👇
<?php
$args = [
'post_type' => 'post',
'posts_per_page' => 5
];
$query = new WP_Query($args);
if ($query->have_posts()) :
while ($query->have_posts()) :
$query->the_post();
?>
<h3><?php the_title(); ?></h3>
<?php
endwhile;
wp_reset_postdata();
endif;
?>
表示しているページの種類で処理を分けたいときは?
10. is_single(), is_page() など
- どんなときに使う?
表示中のページタイプによって出し分けをしたいとき。 - 注意点
条件分岐はテンプレートファイル内でのみ有効です。 - コード例👇
<?php if (is_single()) : ?>
<p>投稿ページです</p>
<?php elseif (is_page()) : ?>
<p>固定ページです</p>
<?php endif; ?>
カスタムフィールドの値を表示したいときは?
11. get_post_meta()
- どんなときに使う?
投稿に追加した独自の値(価格やサブタイトルなど)を出力したいとき。 - 注意点
値が空のときの処理も入れておくと安心です。 - コード例👇
<?php echo get_post_meta(get_the_ID(), 'price', true); ?>
ACF(Advanced Custom Fields)を使って値を表示したいときは?
12. the_field()
- どんなときに使う?
ACFで設定したカスタムフィールドの値を簡単に表示したいとき。 - 注意点
プラグインが有効でないと動きません。必ず前提をチェック。 - コード例 👇
<?php the_field('author_name'); ?>
共通するコードをパーツ化して読み込むには?
13. get_template_part()
- どんなときに使う?
投稿カードやセクションレイアウトなど、共通化したコードを再利用したいとき。 - 注意点
ファイルがないと読み込まれない。命名にルールを設けると管理しやすい。 - コード例👇
<?php get_template_part('template-parts/content', 'single'); ?>
→ themes名フォルダ直下にあるtemplate-parts/content-single.phpが読み込まれる
ヘッダーやフッターを読み込むには?
- どんなときに使う?
テーマの基本構造を構成する際に必須。 - 注意点
デフォルトでは header.php や footer.php を読み込む。ファイル名を指定すると切り替えも可能。 - コード例👇
<?php get_header(); ?>
<!-- 本文 -->
<?php get_footer(); ?>
テンプレートコードの早見表
コード | 意味・用途 |
---|---|
<?php get_header(); ?> | ヘッダーテンプレート(header.php )を読み込む |
<?php get_footer(); ?> | フッターテンプレート(footer.php )を読み込む |
<?php get_sidebar(); ?> | サイドバー(sidebar.php )を読み込む |
<?php get_template_part( ‘template-parts/content’ ); ?> | 指定ファイル(template-parts/content.php )を読み込む |
<?php the_title(); ?> | 投稿のタイトルを出力 |
<?php the_content(); ?> | 投稿の本文を出力 |
<?php the_excerpt(); ?> | 投稿の抜粋を出力(未入力なら自動生成) |
<?php the_permalink(); ?> | 投稿のパーマリンクURLを出力 |
<?php the_time(‘Y.m.d’); ?> | 投稿の公開日時を指定形式で出力 |
<?php the_category(‘, ‘); ?> | 投稿のカテゴリーをカンマ区切りで出力 |
<?php the_tags(”, ‘, ‘, ”); ?> | 投稿に設定されたタグをカンマ区切りで出力 |
<?php if ( have_posts() ) : while ( have_posts() ) : the_post(); ?> | 投稿ループの開始(条件分岐つき) |
<?php endwhile; endif; ?> | 投稿ループの終了 |
<?php if(is_single()): ?><?php endif; ?> | 個別投稿ページかどうかを判定(true/false ) |
<?php if(is_page()): ?><?php endif; ?> | 固定ページかどうかを判定 |
<?php if(is_home()): ?><?php endif; ?> | トップページ(投稿一覧)かどうかを判定 |
<?php post_class(); ?> | 投稿ごとに個別のクラスを出力(ループ内で使う) |
<?php wp_head(); ?> | <head> 内で必要なJS/CSSをWordPressが出力 |
<?php wp_footer(); ?> | </body> 直前にWordPressが必要なJS等を出力 |
<?php bloginfo(‘template_url’); ?> | テーマディレクトリのURLを取得 |
<?php echo get_template_directory_uri(); ?> | 上と同じ(echo 付き) |
<?php comments_template(); ?> | コメント表示エリアを読み込む |
<?php wp_nav_menu(); ?> | 管理画面で登録したナビメニューを表示 |
まとめ
WordPressテーマの開発やカスタマイズでは、テンプレートタグを使いこなすことが効率化のカギになります。
どのタグも「どんなときに使うのか」「何に気をつけるべきか」を理解することで、
より柔軟なテーマ制作が可能になります。
まずは the_title() や the_content() など、ループ内で頻繁に使うタグから覚えるのがおすすめです。
この記事の振り返りFAQ
WordPressのテンプレートタグって何ですか?
WordPressが用意しているPHP関数で、
テンプレート内に投稿情報(タイトルや本文など)を出力するためのものです。
the_title() と get_the_title() の違いは?
the_title() は直接出力、get_the_title() は値を返す関数です。ループ外では get_the_title() を使います。
投稿を条件付きでループ表示したいときは?
WP_Query を使い、post_type や category_name などのパラメータで柔軟に制御できます。
カスタムフィールドはどう表示しますか?
get_post_meta() または ACFの the_field() を使います。ACFを使うと管理画面で簡単に設定可能です。
y.kobayashi
2025.07.11 更新この記事を共有する
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