よくある質問ページ デザイン完全ガイド|UIパターン・実例10選・設計チェックリスト

よくある質問ページ デザイン完全ガイド|UIパターン・実例10選・設計チェックリスト

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小山 浩行

2026.03.30 更新

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よくある質問(FAQ)ページのデザインをUIパターン別に整理し、KASOUに掲載されているWebサイトの事例を交えながら、デザイナーが実務で使える設計のポイントを解説します。

この記事では、

  • よくある質問ページのUIパターン5種類
  • パターン別のデザイン事例10選
  • よくある質問 設計チェックリスト

を解説します。

「よくある質問ページって、どうデザインすればいいんだろう」
よくある質問ページは地味に見えて、実はサイト全体のUXを左右する重要なページです。ユーザーが疑問を自己解決できるかどうか、問い合わせに進むかどうか、そのまま離脱するかどうか——すべてよくある質問ページの設計次第で変わります。

よくある質問ページとは

FAQとは「Frequently Asked Questions(よくある質問)」の略で、ユーザーから繰り返し寄せられる質問とその回答をまとめたページです。

よくある質問ページが果たす3つの役割

① ユーザーの自己解決を促す

問い合わせフォームに頼らず、ユーザー自身が答えを見つけられる場所を提供します。適切に設計されたFAQページは、問い合わせ件数を大幅に削減します。

② 離脱を防ぎ、次のアクションへつなぐ

疑問が解消されないユーザーはそのままサイトを離れます。よくある質問ページが適切に設計されていれば、ユーザーは自己解決できるだけでなく、関連ページや問い合わせへとスムーズに進めます。

③ 信頼感を高める

「よくある疑問に丁寧に答えている」という姿勢は、ブランドへの信頼感につながります。特にECサイトや医療・金融系サービスでは、よくある質問の充実度がコンバージョン率に直結します。

よくある質問ページに必要な構成

デザインの前に、まず「何を載せるか」の構成を整理しましょう。

基本の構成要素

要素 役割
ページタイトル 「よくある質問」「FAQ」など、ページの目的を明示
カテゴリ分類 質問を種類別に整理し、探しやすくする
質問文(Q) ユーザーの言葉で書く。「〜できますか?」「〜はどうすれば?」
回答文(A) 簡潔に、必要なら関連リンクやCTAを添える
検索機能 質問数が多い場合に有効
問い合わせへの導線 「解決しない場合はこちら」のリンク

質問数の目安

  • 10問以下:シンプルなリスト形式で十分
  • 10〜30問:カテゴリ分類を導入する
  • 30問以上:検索機能またはサイドバーナビが必要

よくある質問ページのUIパターン

よくある質問ページのUIは大きく5つのパターンに分類できます。それぞれの特徴と向き・不向きを整理します。

パターン① アコーディオン型

アコーディオン型のFAQページUIパターン

質問をクリック(タップ)すると回答が展開する、最もポピュラーなUIです。回答を折りたたむことでページが縦に長くなりすぎず、ユーザーが必要な質問だけを開いて読めます。

向いているサイト:コーポレートサイト、スタジオ・サロン、サービスサイト全般
注意点:質問数が多い場合は、カテゴリ分類と組み合わせないと探しにくくなる

パターン② カテゴリ型

カテゴリ型のFAQページUIパターン

質問をカテゴリ(タブ・見出し)で分類し、グループごとに表示するUIです。「商品について」「配送について」など、目的別に素早くたどり着けます。

向いているサイト:ECサイト、施設・観光サイト、神社・寺院など情報量が多いサイト
注意点:カテゴリ名が曖昧だとユーザーが迷う。ユーザーの言葉でカテゴリを命名することが重要

パターン③ 検索中心型

検索中心型のFAQページUIパターン

ページ上部に検索ボックスを配置し、キーワードで質問を絞り込むUIです。質問数が非常に多いサイトで、ユーザーが自分の言葉で検索できます。

向いているサイト:業界団体、公的機関、大規模サービスのサポートページ
注意点:検索精度が低いと逆にストレスになる。質問文の表現をユーザーの言葉に合わせることが重要

パターン④ ヘルプセンター型

ヘルプセンター型のFAQページUIパターン

カテゴリをカードやアイコンで視覚的に並べ、クリックで詳細ページへ遷移する構成です。大量のFAQを階層構造で整理でき、トップページ→カテゴリ→個別Q&Aという導線が明確です。

向いているサイト:アウトドア施設、テーマパーク、SaaS製品のサポートページ
注意点:階層が深くなりすぎると離脱率が上がる。2階層以内に収めるのが理想

パターン⑤ シンプル型

シンプル型のFAQページUIパターン

アコーディオンなどのインタラクションを使わず、Q&Aをそのまま縦に並べるシンプルな構成です。ブランドの世界観を壊さない「引き算のデザイン」として機能します。

向いているサイト:アパレル・ファッション、アーティスト、質問数が少ないサイト
注意点:質問数が増えると縦に長くなりすぎる。10問以下が目安

UIパターン比較表

パターン 質問数の目安 ユーザーの探し方 デザインの自由度 向いている業種
アコーディオン型 5〜30問 全質問を上から流し読みして探す 中(アイコン・色で個性を出せる) 全般
カテゴリ型 20〜50問 カテゴリで絞ってから探す 中(タブ・見出しのデザインが鍵) EC・施設
検索中心型 50問以上 キーワードで直接引き当てる 低(検索UIが主役になる) 公的機関・大規模
ヘルプセンター型 30問以上 カテゴリ→詳細と階層をたどる 高(カードデザインで世界観を出せる) 施設・SaaS
シンプル型 〜10問 ページ内を目視で探す 高(余白とタイポグラフィが全て) アパレル・アーティスト

よくある質問ページのデザイン事例10選

KASOUに掲載されているよくある質問ページの中から、UIパターン別に10件を厳選して紹介します。

アコーディオン型

① YogaStudio アンジャリ六甲(ヨガスタジオ)

プラスアイコンが回転して開閉を示す、シンプルで洗練されたアコーディオンの基本形。ベージュ基調のナチュラルなカラーパレットと適切な余白設計で、装飾を抑えながらブランドの雰囲気を損なわない設計です。

YogaStudio アンジャリ六甲のFAQページ
YogaStudio アンジャリ六甲

② findNew 牛乳乳製品の知識(乳業業界団体)

「牛乳の栄養」「アレルギー」など専門的な質問をシンプルなアコーディオンで整理した構成。業界団体・公的機関のFAQとして、情報量の多さに対応しながらも装飾を抑えた堅実な設計です。

findNew 牛乳乳製品の知識のFAQページ
findNew 牛乳乳製品の知識

③ スピッカート|大阪のブランディングデザイン会社(ブランディングデザイン会社)

質問をクリックすると回答がフェードインで表示される独自のアコーディオン型。背景に複数の写真がスライドしながら切り替わる演出で、テキストを読む前にビジュアルで文脈を補完するデザイン会社らしい設計です。

スピッカートのFAQページ
スピッカート|大阪のブランディングデザイン会社

カテゴリ型

④ Mrs. GREEN APPLE OFFICIAL SITE|OFFICIAL FAN CLUB 「Ringo Jam」(音楽アーティスト)

カテゴリごとにアコーディオンで開閉し、質問をクリックすると詳細ページへ遷移する構成。ツアー・グッズ・会員制度と多岐にわたる質問を整理しており、情報量が多いエンタメサイトの設計参考として有効です。

Mrs. GREEN APPLE OFFICIAL SITEのFAQページ
Mrs. GREEN APPLE OFFICIAL SITE|OFFICIAL FAN CLUB 「Ringo Jam」

⑤ 【公式】大阪 住𠮷大社の和婚・神前結婚式 | 住𠮷大社吉祥殿(神社)

タブ切り替えでカテゴリを分類するUI。伝統的な和のデザインとモダンなタブUIの組み合わせは、ブランドの世界観を保ちながら使いやすさを確保する設計課題の好例です。

住吉大社吉祥殿のFAQページ
【公式】大阪 住𠮷大社の和婚・神前結婚式 | 住𠮷大社吉祥殿

⑥ トーキョー煎餅(せんべい) | ギフトや手土産におすすめの新米菓ブランド(食品EC)

カテゴリ見出しで縦に区切り、各質問がアコーディオン展開する構成。温かみのある和風デザインとFAQの実用性が両立しており、ECサイトのよくある質問ページの基本形として参考になります。

トーキョー煎餅のFAQページ
トーキョー煎餅(せんべい) | ギフトや手土産におすすめの新米菓ブランド

⑦ ゆりやんレトリィバァ オフィシャルファンクラブ|ゆりやんレトリィバァFC(お笑い芸人ファンクラブ)

カテゴリ分けされた質問一覧から、質問をクリックすると詳細ページへ遷移する構成。小規模なファンコミュニティサービスでも、カテゴリ型で多様な質問を整理できることを示す事例です。

ゆりやんレトリィバァFCのFAQページ
ゆりやんレトリィバァ オフィシャルファンクラブ|ゆりやんレトリィバァFC

ヘルプセンター型

⑧ お酒買取専門キングラムリカー(酒類買取)

カテゴリ別サイドバーナビ+メインエリアの2カラム構成。左側のナビでカテゴリを選ぶと右側の質問リストが切り替わり、ユーザーが「今どのカテゴリを見ているか」を常に把握できるヘルプセンター型の設計です。

お酒買取専門キングラムリカーのFAQページ
お酒買取専門キングラムリカー

⑨ ロゴスランド:LOGOS LAND(アウトドア施設)

カテゴリをカードやアイコンでグリッド表示し、クリックで詳細ページへ遷移するヘルプセンター型。大量のFAQを視覚的に整理する手法として、施設・テーマパーク・SaaSのサポートページ設計の参考になります。

ロゴスランドのFAQページ
ロゴスランド:LOGOS LAND

シンプル型

⑩ タイガーシャックル - 極東技研工業株式会社(アパレル)

装飾を排したシンプルなQ&Aリスト形式。ブランドの世界観を壊さないことを最優先にした設計で、質問数が少ないアパレル・アーティスト系サイトの参考になります。

タイガーシャックルのFAQページ
タイガーシャックル - 極東技研工業株式会社

よくある質問ページの設計チェックリスト

よくある質問ページを設計・レビューする際に使えるチェックリストです。

構成・情報設計

  • 質問はユーザーの言葉(話し言葉)で書かれているか
  • 回答は簡潔で、1質問につき1回答になっているか
  • 質問数に応じたUIパターンを選んでいるか(10問以下ならシンプル型でも可)
  • カテゴリ名はユーザーが直感的に理解できるか
  • 「解決しない場合の問い合わせ先」への導線があるか
  • 回答内に関連ページへのリンクが含まれているか

デザイン・UI

  • アコーディオンの開閉状態が視覚的に分かるか(アイコン・色の変化)
  • Q(質問)とA(回答)が視覚的に区別されているか
  • フォントサイズは本文16px以上を確保しているか
  • タップターゲットはモバイルで44px以上あるか
  • サイト全体のデザインと統一感があるか

ビジュアル・ブランド

  • サイト全体のトーン・カラーと統一感があるか
  • Q(質問)とA(回答)が色・フォント・余白で明確に区別されているか
  • 開閉アイコンや区切り線がブランドの世界観と合っているか
  • 情報量に対して余白が適切に確保されているか

まとめ

よくある質問ページのデザインで押さえるべきポイントを整理します。

  • UIパターンは質問数と業種で選ぶ
    10問以下ならシンプル型、30問以上ならカテゴリ型や検索型を検討する。「とりあえずアコーディオン」ではなく、情報量に合った設計を選ぶことが重要です。
  • 質問文はユーザーの言葉で書く
    「〜について」ではなく「〜できますか?」「〜はどうすれば?」という話し言葉で書くことで、ユーザーが自分の疑問と一致しやすくなります。
  • 回答内に次のアクションを用意する
    回答を読んだユーザーが次にどこへ行けばいいかを示す。関連ページへのリンク、問い合わせへの導線、CTAボタンを適切に配置しましょう。
  • KASOUの事例でデザインの引き出しを増やす
    FAQページのデザインは「正解」が一つではありません。業種・情報量・ブランドの世界観によって最適解は変わります。KASOUに掲載されている多くの実例を見ることが、設計力を高める最短ルートです。

FAQデザインの参考サイト一覧はこちら!

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