Figmaでデザインを作成したあと、
「クライアントにPDFで渡したい」「印刷用に出力したい」というシーンは多いですよね。
この記事ではPDF書き出しの基本操作から、複数ページの一括書き出し方法までを、
図解とGIFでわかりやすく解説します。
PDF出力の基本操作
選択したフレームを「個別で出力」する方法
- 書き出したいフレームをクリックして選択
- 右パネルの「デザイン」タブから「エクスポート」を探す
- 「+」ボタンで出力形式を追加し、「PDF」を選択
- 「エクスポート」ボタンをクリック

複数のフレームを「一気にまとめて出力」する方法
- 書き出したいフレームを複数選択する
- 右パネルの「デザイン」タブから「エクスポート」を探す
- 「+」ボタンで出力形式を追加し、「PDF」を選択
- 「エクスポート」ボタンをクリック

PDF出力の応用操作
全フレームを「1つのPDFにまとめて出力」する方法
- Figmaのメインメニューの「ファイル」を開く(web版はFigmaアイコンをクリック)
- 「フレームをPDFにエクスポート」をクリック
- 「カラープロファイル」と「クオリティ」を選択
- 「エクスポート」ボタンをクリック


sRGB(Standard RGB)と Display P3(ディスプレイ ピースリー)について
sRGB(エスアールジービー)は、1996年に HP と Microsoft によって定義された、最も一般的な色空間です。現在の多くのディスプレイ、プリンター、Webブラウザなどがこの規格を基準にしています。
Display P3 は Apple が主導して使用を広げている広色域の色空間で、もともとは デジタルシネマ(DCI-P3) 向けに作られたものを、ディスプレイ向けに改良した規格です。
項目 | sRGB | Display P3 |
---|---|---|
登場年 | 1996年 | 2015年頃(Apple主導) |
色域 | 狭い(標準的) | 広い(より鮮やか) |
主な用途 | Web、一般画像 | 映像制作、Apple製品 |
ガンマ | 2.2 | 2.2 |
ホワイトポイント | D65 | D65 |



全フレームが書き出される順序とは?
Figmaの「フレームをPDFにエクスポート」では、左側のレイヤーパネルに表示されているフレームの並び順は関係なく、キャンバス内の「左上」に位置するフレームがPDF内のページ順になります。

書き出したくないフレームがある場合の対処法
すべてのフレームが対象になるため、特定のフレームだけを除外するには以下の方法を使いましょう。
- フレームのレイヤーを「グループ化」すると、PDF出力の対象外になります。
- フレームのレイヤーを「目のアイコン」で非表示(hidden)にすると、PDF出力の対象外になります。

エクスポートしたデータはどこに
(アプリ版とWeb版の違い)
これまではアプリ版で説明しましたが、PDFを書き出したあとの保存先は、Figmaの利用環境によって異なります。
■ デスクトップアプリ版の場合
書き出し時にFinderやエクスプローラーで保存先を指定できます。
自動で「ダウンロード」フォルダなどに入ることはなく、任意の場所に保存可能です。
【補足】
- 「エクスポート」ボタンを押すと、保存ダイアログが開く
- ローカルに直接保存されるため、ファイルの所在が明確で安心
■ Webブラウザ版の場合
書き出しファイルは自動的にブラウザの「ダウンロード」フォルダに保存されます。
【補足】
- 通常はOSの標準「ダウンロード」フォルダに格納されます

まとめ:FigmaでのPDF出力は3パターンを使い分けよう
- 1枚だけ出したい時は「個別出力」
- 複数のPDFに分けて出したい時は「一括出力」
- すべてのデザインを1つのPDFにまとめたい時は「全フレーム一括出力」
FigmaでPDFを書き出す操作はシンプルですが、「複数ページの扱い」や「出力形式の設定」で
つまづくことも多いです。今回紹介した手順を参考に、スムーズな共有・出力を行ってみてください。
この3パターンを使い分ければ、クライアント共有やプレゼン、印刷など、
さまざまな場面でスムーズに活用できます。
h.koyama
2025.06.02この記事を共有する
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