デザイナーにとって、配色はデザインの印象を大きく決める重要な要素です。
しかし、色の選定は時にして大きな負担になりがちです。
そこで、「色相環」を使って配色をスムーズにする方法をご紹介します。
この記事では、色相環の基本知識から、デザインに役立つツールの紹介をします。
色相環について
色相環は、色がどのように関連しているかを視覚的に示した図です。以下で配色パターンについて説明します。これらを活用することで、調和の取れた美しいデザインが作れます。
1. 補色(コンプリメンタリー)
色相環で対極にある色を組み合わせる方法です。たとえば、赤と緑、青とオレンジのように、補色は強い対比があり、視覚的に引き立て合うので、エネルギッシュでダイナミックな印象を与えます。

2. 類似色(アナロジー)
似た色同士を組み合わせた配色です。色相環で隣り合った色が使われます。たとえば、青、青緑、緑といった色のように、色が近いため、調和が取れていて穏やかな印象を与えます。

3. トライアド
色相環上で均等に離れた3色を使う配色方法です。たとえば、赤、青、黄色のように、3つの色を組み合わせることでバランスが取れた、カラフルで活発な印象を作り出します。

4. 分割補色(スプリット)
補色の代わりに、その補色に隣接する2色を使う方法です。たとえば、青を中心に、赤オレンジと黄緑を使う配色です。補色ほどの強い対比はなく、少し柔らかい印象になります。

5. スクエア
色相環で均等に4つの色を使う方法です。トライアドに似ていますが、4色でバランスを取ります。例えば、赤、青緑、黄緑、オレンジなどです。調和とダイナミックさを両立させる配色です。

これらのパターンを理解することで、説得力のある配色を実現できます。
デザインに役立つ配色ツールのご紹介
色相環は、色の相関性を視覚化した図です。ホイールの形状をしており、色相が連絡していることを視覚化してくれます。主に、簡単なのは五種の配色パターンを理解することです。
1. Adobe Color

Adobe Colorは、色の組み合わせを簡単に作成・調整できるオンラインツールです。カラーホイールを使用して直感的に色を選んで組み合わせを自動で生成できます。デザイン作業をサポートする強力なツールとして、プロフェッショナルから初心者まで幅広く利用されています。
2. Color Picker

Color Pickerはデザイン作業で使える色の組み合わせを簡単に作成できます。カラーホイールや色コード(Hexコード)の設定をサポートし、視覚的に色を選びながらデザインを進めることが可能です。簡単に使えるインターフェースと、色に関するヒントやアドバイスも提供しています。
3. Coolors

Coolorsは、色の組み合わせを生成するツールです。パレットジェネレーターを使用して自分の理想的なカラーパレットを作成したり、既存のトレンドカラーを探したりできます。
4. WEB色見本 原色大辞典

WEB色見本 原色大辞典は、色の名前とカラーコードを一目で確認できるWEB色見本サイトです。日本の伝統色や洋色、パステルカラー、ビビッドカラーなど、さまざまなカラーバリエーションを網羅しており、HTMLカラーコードも表示されます。
まとめ
色相環と配色ツールを使えば、デザインにおける色の選び方や組み合わせが簡単に理解でき、
視覚的な調和を作り出すことができます。
これらのツールは、色の調和を計算し、使いやすいカラーパレットを提供してくれるため、
プロジェクトにぴったりの色を選ぶのに役立ちます。
デザインの品質向上に繋がるこれらのツールをうまく活用することで、
さらに魅力的なデザインを実現できます。
h.koyama
2025.01.29この記事をシェアする
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