はじめに
「iPadだけでFigmaを編集できたら、もっと自由に作業できるのに」
そんな声に応える形で、今回はiPad単体でFigmaを編集する方法を解説します。
実は、マウスとキーボードを用意すれば、iPadでもFigmaの編集作業はかなり実用的になります。
ただし完全な代替にはならない点もあるため、この記事では実際にできること・できないことを含めて丁寧に解説します。
iPad単体でFigmaは編集できるのか?

結論として、iPad単体では編集作業にかなりの制限があります。
しかし、Bluetoothマウスとキーボードを使えば、PCに近い環境で編集作業が可能になります。
Figmaはそもそもマウスとキーボードによる操作を前提としたツールです。
そのため、指やApple Pencilだけでは操作しにくく、操作ミスが多くなります。
1. 必要な機材と推奨環境
iPadで快適にFigmaを編集するには、次のセットアップが必要です。
- iPad(Pro / Air / 無印でもOK)
- Bluetoothキーボード(Apple純正やロジクールなど)
- Bluetoothマウスまたはトラックパッド
- Safariブラウザ(FigmaはSafari推奨)

Apple Pencilは編集操作には非対応ですので、あくまで閲覧やメモ用途にとどめましょう。
2. FigmaをSafariで編集する手順
- SafariでFigmaにアクセス
- アカウントにログイン
- ブラウザの「Aa」ボタンから「デスクトップ用Webサイトを表示」を選択
- 編集したいファイルを開いて作業開始
モバイル表示のままだと編集機能の多くが制限されるため、
必ず「デスクトップ用表示」に切り替えてください。
3. 実際にできること・できないこと
iPadにマウスとキーボードを接続すれば、以下のような編集作業が可能です。
🙆♂️ できること
- オブジェクトの選択・移動・サイズ変更
- テキストの追加や編集
- 色やフォントの変更
- オートレイアウトの設定やコンポーネントの作成
- 基本的なショートカットの利用(⌘+Zなど)
🙅♂️ できない/不安定なこと
- ドラッグによる複数オブジェクトの選択が不安定
- キーボードショートカットの一部が反応しない
- プラグインは基本的に使用不可
- Apple Pencilでの操作は未対応
- UIの一部が小さすぎて押しにくいことがある
快適に操作するためのコツ
- iPadは横向き(ランドスケープ)で使用する
- Safariを使う(Chromeだと不具合が出やすい)
- アクセシビリティ設定で「マウスの右クリック」を有効にしておく
- トラックパッドよりマウスのほうが操作精度が高い場合がある
iPadに最適化されたデザインアプリを活用する方法
FigmaをiPadで本格的に使うのが難しい場合、iPadに特化したデザインアプリを活用して素材を作り、Figmaに取り込むという方法もあります。
■ Linearity Curve(旧Vectornator)
無料で使えるベクターデザインアプリ。SVGやPDFで書き出してFigmaに読み込み可能。
https://www.linearity.io/curve/
■ Affinity Designer for iPad
本格的なUIデザインやイラスト作成に対応。PDFやSVG経由でFigmaと連携可能。
https://affinity.serif.com/ja-jp/designer/ipad/
■ Procreate
スケッチやビジュアルの下絵作成に最適。PNGなどでFigmaに読み込めます。
https://procreate.com/jp
まとめ
iPad単体ではFigma編集は現実的ではありませんが、マウスとキーボードを使えば十分実用的に使えます。ただし、細かい調整やプラグイン操作が必要な場面ではPC環境のほうが圧倒的に快適です。
出先での軽い編集やプレゼンには、iPad+マウス+キーボードの構成は非常に便利です。必要に応じて外部アプリも活用しながら、最適な制作環境を整えていきましょう。
この記事の振り返りFAQ
iPad単体でFigmaを編集できますか?
iPad単体では編集操作に大きな制限がありますが、Bluetoothキーボードとマウスを接続すれば、実用的な編集が可能になります。
Figma公式のiPadアプリはありますか?
2025年8月時点で、Figma本体の公式iPadアプリはリリースされていません。FigJamはiPadアプリがありますが、Figmaの編集機能はありません。
Apple PencilでFigmaを編集できますか?
Apple Pencilでの本格的な編集操作には対応していません。閲覧やクリック程度の操作には使えますが、精密な編集はできません。
FigmaをiPadで編集するために必要なものは?
iPad本体、Bluetoothキーボード、Bluetoothマウス(またはトラックパッド)、Safariブラウザが必要です。
iPadだけで完結したい場合の代替アプリは?
Linearity Curve(旧Vectornator)、Affinity Designer、Procreateなどがおすすめです。Figmaと連携するにはSVGやPDFなどで書き出してください。
y.kobayashi
2025.08.07 更新この記事を共有する
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