【Figma】1秒でコンポーネント解除! 編集できないときの最速対処法

【Figma】1秒でコンポーネント解除! 編集できないときの最速対処法

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h.koyama

2025.05.01

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Figmaでは、コンポーネントの再利用によってデザインの効率化が可能です。
しかし、特定のパーツだけ修正したい場合「コンポーネントを解除」する必要があります。
本記事では、Figmaでコンポーネントを解除する方法と、代替テクニックや、注意点まで詳しく解説します。

コンポーネントとインスタンスの関係

  • コンポーネントとは「マスターとなる部品
  • インスタンスとは「そのコピーであり、親のスタイルを継承するオブジェクト」
  • インスタンスは親コンポーネントの変更に自動的に追従する

親子関係の構造を示す図

コンポーネントは「親」でインスタンスは「子」という関係でインスタンス同士は同列となります

インスタンスの作成方法をおさらい

コンポーネントを複製することでインスタンスが作成されます

コンポーネントとインスタンスの関係

コンポーネントの変更がインスタンスにも反映されます

Figmaでコンポーネントを解除する方法

  1. 対象のインスタンスを選択
  2. 最速1秒 ショートカットでMac:⌘ + option + B、Windows:Ctrl + Alt + B
  3. または、右クリック →「インスタンスの切り離し

最速1秒 ⌘ + option + B でインスタンスの切り離し

作業効率的にもショートカットがおすすめです

右クリックメニューから「インスタンスの切り離し」

インスタンスを切り離した後は、コンポーネントの変更は継承されなくなります

解除後の状態と編集自由度

  • レイヤー名の変化:解除後、レイヤー名から「インスタンス」やコンポーネント名の表示が消え、通常のレイヤーと同様の名称になります。
  • 選択時の色の変化:選択時のアウトラインカラーが、紫色(インスタンス)から青色(通常のレイヤー)に変化します。これにより解除されたことを視覚的に確認できます。
  • 元コンポーネントの変更は継承されなくなる

解除前

コンポーネント名の表示されています

解除後

解除後は通常のレイヤーと同様の名称になります

注意点:解除後は再リンクできない

  • 一度解除するとインスタンスに戻すことは不可
  • 修正後に共通化したい場合は、新たにコンポーネントとして再登録が必要

コンポーネント解除の代替テクニック

  • オーバーライド機能」で色やテキストだけを変更
  • バリアント」で状態別デザインを管理

オーバーライド機能:必要な部分だけ変更

インスタンス内のテキストやカラー、画像などは個別に変更(オーバーライド)が可能です。これにより、コンポーネントの構造はそのままに、特定部分だけカスタマイズできます。

例:ボタンのラベルや背景色だけを変更

この場合コンポーネントのサイズやラウンドの変更は継承されます

バリアント:状態ごとの管理に最適

バリアントを使えば、ひとつのコンポーネントに対して「通常」「ホバー」「無効状態」など状態ごとのスタイルをまとめて管理できます。これにより、状態の切り替えを簡単に行いつつ、コンポーネントとしての一貫性も保てます。

バリアントを追加したいコンポーネントを選択して追加アイコンをクリック
別パターンのデザインが作成することができる

まとめ

Figmaのコンポーネントは、デザインの一貫性や効率を高める強力な機能ですが、パーツごとに自由に編集したい場面では「コンポーネントの解除」が有効です。

解除することで個別編集が可能になる一方で、再利用性が失われるため、オーバーライドバリアントといった代替手段の活用も検討しましょう。

本記事で紹介した「解除の手順」「確認方法」「代替テクニック」を理解し、場面に応じた柔軟な運用を心がけることで、より快適なFigma作業が実現できます。