【Figma】トリミング完全解説|マスク機能を使った画像の切り抜き術

【Figma】トリミング完全解説|マスク機能を使った画像の切り抜き術

投稿者の画像

h.koyama

2025.05.21

この記事を共有する

この記事を共有する

Close

Figmaでは、Photoshopのような「トリミングツール」は存在しませんが、
マスク機能を使うことで画像を簡単に切り抜いたり、表示範囲を調整することが可能です。
本記事では、Figma初心者でも迷わず使えるトリミング(マスク)の方法を、
Photoshopとの違いを交えて解説します。

FigmaとPhotoshopのトリミングの違い

Photoshop:画像のピクセルを削除する「破壊的」トリミング
 Photoshopでは「切り抜きツール」を使って画像自体を切り取るため、元の画像サイズを縮小したり不要部分を完全に削除する「破壊的編集」が主です。

Figma:マスクによる「非破壊的」トリミング
 Figmaではマスクという仕組みを使い、画像の表示範囲だけを変更します。元画像自体は残っておりあとからマスク範囲を調整することができるため、柔軟でデザインに適した非破壊編集が可能です。

Photoshop

Photoshopでトリミングを行なった部分は完全に削除されます

Figma

Figmaではトリミング後も元画像の編集が可能です

Figmaのトリミング方法3選

Figmaで画像をトリミングするには、主に以下の3つの方法があります。それぞれの使い方を具体的に見ていきましょう。

1. 画像をダブルクリックしてトリミングエリアを調整

画像を選択した状態でダブルクリックすると、編集モードに入ります。ここで画像の表示位置やサイズを調整することで、見せたい部分だけを表示できます。直感的にトリミングできるので、まず試してほしい方法です。

  1. 画像を選択した状態でダブルクリックして、画像編集モードに切り替える
  2. 「塗り」の設定から「トリミング」に変更
  3. 画像の四隅や辺に表示されるハンドルをドラッグして、トリミングエリアを調整してEnterで確定

マスクの解除方法

  1. 画像を選択した状態でダブルクリックして、画像編集モードに切り替える
  2. 「トリミング」の設定から「塗り」に戻す
  3. 画像の上下のハンドルをドラッグして、画像を元の比率に戻すように伸ばします
    元の比率に戻すと自動でスナップします

2. 任意のシェイプを使ってマスクでトリミング

  1. 任意のシェイプ(長方形、円形、星型など)を配置
  2. 画像の上にそのシェイプを置いてマスクしたい箇所に配置した後、シェイプを背面にする(重ね順でシェイプが下になるように)
  3. 両方を選択し、右クリック → 「マスクとして使用」を選択

これで、シェイプの形に沿って画像がマスクされます。ユニークな形のトリミングも可能です。

マスクの解除方法

「マスクとして使用」で設定したクリッピングマスクを解除するには、マスクのシェイプを選択し、右クリック → 「マスクの解除」を選びます。これで画像が本来の全体表示に戻ります。

ショートカットでのマスク方法(⌘ + control + M)

ショートカット ⌘ + Ctrl + M を使うことで、簡単にマスクを適用することができます。マウス操作を省略できるため、作業効率化になります。


3. ⌘+ドラッグで最速トリミング操作

Macでは(WindowsではCtrl)を押しながら画像の辺をドラッグすると、画像をダブルクリックすることなく素早くトリミングできます。時間短縮に最適なテクニックです。

ステータスの変化

トリミング前のステータスは「塗り」押しながら画像の辺をドラッグしたときに「トリミング」自動変更されます。

マスクの解除方法

1. 画像をダブルクリックしてトリミングエリアを調整」と同様の解除方法になります。

まとめ

Figmaでは、「クリッピングマスク」や「マスク機能」を使うことで、
画像のトリミングや表示範囲の調整が簡単に行えます。
しかも非破壊的な編集が可能なので、あとから解除して再調整も自在です。
Figmaのマスク・画像トリミングテクニックを習得して、より効率的にデザイン制作を進めましょう。