【Webデザイナー】評価されるポートフォリオの作り方:必須要素と参考事例

【Webデザイナー】評価されるポートフォリオの作り方:必須要素と参考事例

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y.harima

2025.10.31 更新

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Webデザイナーなどのクリエイティブな職種でキャリアアップやキャリアをスタートさせたい方にとって、ポートフォリオは自身のスキルと実績を証明する必須のツールです。

本記事では、「どんな内容を載せるべきか」「どうやって作るのか」という疑問にお答えし、作成の手順、採用担当者が注目する要素を具体的にご紹介しているので、ポートフォリオ作成の参考にしてみてください。

ポートフォリオとは?

ポートフォリオとは、自身のスキルや実績、創造性を証明するために、これまでに制作した作品やプロジェクトを体系的にまとめた作品集のことです。

元々は芸術家やデザイナーの業界で使われていましたが、現在ではWebデザイナー、エンジニア、ライター、カメラマンなど、幅広い職種の転職活動や仕事の受注において必須のツールです。

ポートフォリオは、単に作品を見せるだけでなく、あなたがどのような課題を解決し、どのような意図を持って作品を作り上げたのかを伝える重要な役割を果たします。採用担当者やクライアントは、ポートフォリオを通じてあなたの専門性、センス、問題解決能力を短時間で判断します。

活用シーン役割
転職活動口頭では伝えきれない、具体的なスキルレベルと実績を証明する
案件獲得クライアントに信頼感と品質を保証し、契約に繋げる営業資料となる
ブランディングあなたの得意分野や専門性を明確にし、プロとしてのイメージを確立する

ポートフォリオに掲載すべき8つの必須要素

ポートフォリオの質は、掲載する「作品そのもの」だけでなく、作品をどのように説明し、構成するかによって大きく左右されます。

以下の8つの要素を丁寧に盛り込むようにしましょう。

  1. 自己紹介・プロフィール
    氏名、連絡先、現在の職業(または目指す職業)に加え、使用可能なスキル(例:Photoshop, HTML/CSS, SEOライティングなど)や得意分野を簡潔にまとめます。閲覧者が「あなた」という人物を最初に把握する重要なパートです。
  2. 目的とターゲット
    なぜそのポートフォリオを作成したのか(例:Web制作企業への転職活動、個人クライアントからの案件獲得など)、誰に見てもらいたいのかを明確にします。目的がはっきりしていると、閲覧者も評価しやすくなります。
  3. 作品一覧(実績)と概要
    作品名と概要、どのようなプロジェクトで制作したか、期間、そしてあなたが担当した役割(デザイナー、コーダー、ライターなど)を必ず明記します。単なる成果物の羅列にならないよう注意が必要です。
  4. 制作意図・コンセプト
    これがプロとして評価されるかどうかの分かれ目です。なぜそのデザインを選んだのか、その文章構成にしたのかといった意図に加え、解決した課題(クライアントの要望)は何だったのかを具体的に説明します。
  5. 制作プロセス
    企画、ラフ作成、デザイン、実装(コーディング)といったプロセスを具体的に提示することで、あなたの仕事の進め方と論理的思考力を伝えます。「どのように」作品が生まれたのかを示すことで、再現性の高いスキルをアピールできます。
  6. 成果・結果(可能な範囲で)
    可能な範囲で、その作品がもたらした具体的な成果(例:コンバージョン率の向上、SEO順位の変化、アクセス数の増加など)を数値で示せると説得力が格段に増します。結果を示すことで、あなたの作品がビジネスに貢献できることを証明できます。
  7. その他(成長意欲を示す情報)
    学習中の内容、目標、自己PRなど、作品以外で自身の熱意や成長意欲を伝えられる情報を追加します。特に実務経験がない場合は、自主制作における高い学習意欲を示す絶好の機会です。
  8. ポートフォリオ自体の制作背景
    Webサイトとして自作した場合、ポートフォリオサイト自体を「作品」として捉え、使用した技術、デザインの意図、レスポンシブ対応への配慮などを説明することも有効です。

ポートフォリオを作成する2つの方法と推奨する選択肢

ポートフォリオを作成し公開する方法は、大きく2通りあります。

1. 自分でWebサイトとして作成する(最も推奨する選択肢)

プロのWEBデザイナーを目指す場合、HTML、CSS、JavaScript、CMS(例:WordPress)などを使ってゼロからサイトを構築することが最も推奨されます。

メリット

あなた自身のコーディングスキルやデザインスキル、サイト設計能力を直接的に証明できます。
ドメイン取得からサーバー設定までを経験することで、実践的なスキルがあることを強くアピールできます。

2. 既存サービスを活用した公開方法(手軽に始めたい人向け)

自身でWebサイトを構築する時間がない場合や、特定の業界に特化したコミュニティ内で作品を公開したい場合は、既存のサービスを活用して登録・公開する方法があります。

vivivit (ビビビット)

クリエイター特化型の求人プラットフォーム。
採用担当者がポートフォリオ経由でスカウトを送ることも多いです。

デザイン/アートをしごとにつなぐポートフォリオ:ViViViT(ビビビット)

foriio (フォリオ)

作品の登録が簡単で、ビジネスとクリエイティブをつなぐことを重視したプラットフォームです。

foriio | すべてのクリエイターにポートフォリオを

Adobe Portfolio

Adobe Creative Cloudユーザーであれば追加料金なしで利用可能。
洗練されたデザインのポートフォリオを迅速に作成できます。

Adobe Portfolio | 自身の Web サイトを作成

S5-Style

Web制作会社やWebデザイナーの情報をまとめたディレクトリサイトとしても機能し、ポートフォリオの公開場所を提供しています。

ハイクオリティなWebサイトを探すなら Webデザインギャラリー | S5-Style

プロのポートフォリオ参考事例

実際にプロとして活躍しているクリエイターのポートフォリオを参考にすることで、構成やデザインのインスピレーションを得られます。

以下にご紹介するサイトは、特にデザインや構成が優れている参考事例として参考にされています。

KASOUに掲載されているポートフォリオサイトを見る

こちらのURLから、KASOUに掲載されているポートフォリオサイトのみを一覧で確認できます。
デザインの傾向やアイデア収集に役立ててみてください。

https://kasoudesign.com/format/portfolio/

まとめ:ポートフォリオ作成における重要ポイント

ポートフォリオ作成における重要なポイントは、以下の通りです。

  1. 閲覧者の視点を意識する
    採用担当者やクライアントが「何を知りたいか」を常に考え、最も見てほしい作品やスキルを冒頭に配置しましょう。
  2. 最新情報を維持する
    ポートフォリオは完成したら終わりではありません。新しい実績ができたらすぐに更新し、常に最新の状態を保つことが、継続的なアピールに繋がります。
  3. 作品の選定と量
    作品の「数」よりも「質」と「多様性」が重要です。あなたの強みを最大限に示せる代表作を厳選し、一つひとつの説明を充実させましょう。
  4. デザインと操作性も評価される
    ポートフォリオ自体のデザインや、Webサイトとしての操作性(レスポンシブ対応、読み込み速度など)も、あなたのスキルの一部として評価されます。「自分自身が作ったサイト」としての品質にこだわりましょう。

ポートフォリオ作成FAQ

ポートフォリオには何作品くらい載せるべきですか?

応募する職種やクライアントの求めるスキルによりますが、一般的に5〜10作品程度が目安です。
ただし、重要なのは量ではなく、各作品におけるあなたの役割、制作プロセス、そして成果が詳細に説明されていることです。

実務経験がない場合、何を載せればいいですか?

実務経験がなくても、架空の案件や自主制作の課題、デザインカンプなどを掲載できます。
その際、「なぜそれを作ったのか」「どのようなスキルを活用したのか」を詳細に説明することで、学習意欲とポテンシャルをアピールしましょう。

Webで公開する際、URLの公開範囲はどうすべきですか?

一般公開しても問題ない場合が多いですが、クライアントワークなどで秘密保持契約(NDA)を結んでいる場合は、パスワード設定をするか、公開を控え、個別に対応できるように準備しましょう。

ポートフォリオに関係するサイト紹介

“グッド!”なポートフォリオが見れるサイト | GOOD PORTFOLIO

minatabei.com

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